エンゼルス、バウアー争奪戦から撤退 米紙「事実上ゼロ」 年平均37億円以上要求か
大谷翔平選手(26)が所属するエンゼルスが、昨季のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)投手で今オフ最大の目玉FAのトレバー・バウアー投手(30)を獲得する可能性がないと27日(日本時間28日)、地元紙ロサンゼルス・タイムズ紙電子版が伝えた。
今オフのエンゼルスはミナシアン氏がGMに就任し、最大の課題に挙げている先発陣の強化に着手。カブスからFAになった通算83勝のキンタナと1年800万ドル(約8億3000万円)で合意し、さらなる補強候補として本拠地がある南カリフォニア出身のバウアーの移籍先有力候補に挙がっていた。
しかし、同紙はチーム事情に詳しい複数の人々の話として、史上最高の平均年俸3600万ドル(約37億4000万円)以上を求めているとされているバウアーについて「アナハイムには適していない」とレポート。今季の総年俸1億8650万ドル(約194億円)が過去最高の1億9400万ドル(約202億円)に近づいていることなどを理由に挙げ、獲得の可能性を「事実上ゼロ」とした。
今季の先発陣の1、2番手にバンディとヒーニーの名を記し、右前腕部のけがからの復帰を目指す大谷については「彼ら(球団)は二刀流選手のショウヘイ・オオタニには健康だった18年に見せたスターのような投球を期待しており、機会を与えることに前向きでいる」と記述。新加入のキンタナのほか、バリアやキャニングら若い投手をローテーション候補とした。
また、バウアーに続くFA2番手グループとして、オドリッジ、田中、パクストン、ポーセロら14人の実績あるベテランを獲得可能投手としてリストアップした。