エンゼルス・大谷、2年8億9500万円で合意 年俸調停回避 約4・3倍増に
米大リーグ、エンゼルスは8日(日本時間9日)、大谷翔平投手(26)と2年850万ドル(約8億9500万円)の契約で合意し、年俸調停を回避したと発表した。年俸は今季が300万ドル(約3億1600万円)で22年は550万ドル(約5億7900万円)。昨季の70万ドルから約4・3倍増となった。
球団発表後にオンライン取材に応じた大谷の代理人事務所「CAA」のネズ・バレロ氏は大谷の反応について「喜んでいた。今後2年は何も心配することなく、野球に専念できる。彼はとてもハッピーだ」と話した。
同氏によると、大谷はすでに米国内に入っており17日から始まるバッテリー組のキャンプに合わせてアリゾナへ移動する予定。
大谷は昨季終了後にメジャー登録3年以上の選手に与えられる年俸調停の権利を取得。今季の年俸に関して330万ドルを希望したのに対し、球団は250万ドルを提示。今月中旬に開かれる聴聞会で年俸調停委員の裁定に委ねる予定だった。
エンゼルスのペリー・ミナシアンGMはこの日、電話会見で23年まで同選手の保有権をもつ球団が、2年の契約を保証したことについて「複数年契約のリスクを取ることに不安はなかった。彼は心身ともにいい状態にある」と説明した。