山口俊が構想外 ブルージェイズ正式発表 新たにベテラン右腕と1年1・8億円で合意
米大リーグ、ブルージェイズが11日(日本時間12日)、2年契約2年目の山口俊投手(33)をメジャー40人枠から外す手続きを取り、レッドソックスのメジャー40人枠を外れたジョエル・パヤンプス投手(26)を獲得したと発表した。また、大リーグ公式サイトはこの日、チームがベテラン中継ぎデービッド・フェルプス投手(34)と1年175万ドル(約1億8000万円)プラス出来高75万ドル(約7800万円)で合意したと伝えた。
山口は19年オフに巨人からポスティングシステムを使ってブルージェイズと2年635万ドル(約6億7000万円)で合意。日本での先発と抑えの経験を生かした投球を期待され、リリーフで17試合に登板したが、2勝4敗、防御率8・06と本来の力を出し切れなかった。
今オフのブルージェイズは先発右腕チャットウッドと、抑え候補として19年最多セーブのイエーツを獲得して投手陣を強化。シーズンの構想から外れた格好となった山口は今後、(1)他球団へのトレード(2)マイナー降格してメジャー再昇格を目指す(3)FAになって他球団への移籍を模索する、という3つの可能性がある。ただし、今季の年俸317万5000ドル(約3億3500万円)は球団から保証されており、トレードされた場合は移籍先のチームから支払われる。
山口に代わってメジャー40枠に入ったパヤンプスは過去2年でメジャー4試合の登板しかなく、戦力としては未知数。ブルージェイズは抑えの経験もあるメジャー9年目のフェルプスを獲得することでブルペン陣強化を図ったとみられる。同投手はヤンキース、マーリンズ、マリナーズなどを渡り歩き、昨季はブルワーズとフィリーズに所属。通算成績は291登板、34勝38敗6セーブ、防御率3・95。