大谷翔平、自主トレで153キロ 二刀流復活へ万全 指揮官「まず投手。打者はその後」
大谷翔平選手(26)が所属するエンゼルスのジョー・マドン監督(67)が16日(日本時間17日)、オンライン取材に応じ、あす17日にアリゾナ州テンピでバッテリー組のキャンプインを迎える同選手が万全の状態にあることを明かした。
大谷の自主トレに関するレポートや投球練習の映像を確認したというマドン監督は「2つのことが大きかった」として投球フォームの良さと95マイルを計測した球速を挙げ、「自信をもってやっているように見えた。これをフィールドで見たい。彼はシーズンを通してプレーしなくてはいけない。制限なしで野球をしなければいけない」と話した。
メジャー3年目だった昨季の大谷は、18年9月に受けた右肘手術を完治させて2年ぶりに二刀流で臨んだが、2登板目で右前腕部を故障し、わずか1回2/3しか投げることができず、その後は打者に専念した。すでに投手復帰のためのプログラムを終えており、「(キャンプは)全力で行けると聞いている。ショウヘイが正しい方向に進んでいれば、かなり大きな補強になる」と同監督。開幕に向けての大谷の二刀流調整については「まず投手として準備してもらいたい。その後に打者として。我々は投球のスケジュールを立ててから打撃の調整をするのがベストな方法だと考えている」と明かした。
バッテリー組のキャンプ地集合日だったこの日は、球団施設の駐車場で大谷とあいさつを交わした。昨季の監督就任時から大谷の才能を絶賛する指揮官は「彼は真のアスリート。機会を与えれば、その世代で最も偉大な選手の一人になりうる」と熱弁。さらには「監督としての私の今年の目標は、ショウヘイに自身の偉大さを自覚させ、物事が悪い方向に進んだ時にそこから飛び立つための手助けをすることだ」と話した。