マリナーズ球団社長“失言連発動画”拡散で謝罪 岩隈氏もとばっちり
菊池雄星投手が所属するマリナーズのケビン・マザー球団社長が21日(日本時間22日)、動画サイトYouTubeに投稿(のちに削除)されるなどSNS上で拡散し、物議を醸している自身の“失言連発動画”での発言内容を謝罪する声明を出した。
マザー球団社長は今月5日に行われた地元のロータリークラブ主催のイベントにビデオ出演。拡散されている47分の動画の中で同球団社長はイベント参加者らの質問などに答える形で選手名を挙げながら球団の財政や選手編成に関する内部事情や自身の不満など、否定的な発言をしている。
海外選手に関する質問の答えた際には18年までマリナーズでプレーした岩隈久志氏についても言及。今季から特命コーチとして球団や選手をサポートする同氏の人間性を褒める一方で「言わせてもらうが、彼の通訳への給料支払いにうんざりしている。彼が選手だった時に我々は彼の通訳に年間7万5000ドル(約800万円)を払う必要があった。そのことを彼に言ったら彼の英語は劇的に良くなったのですよ!極東から来たベテラン選手には通訳をつけているし、ドミニカやベネズエラ、カリブ海から来た選手には若いうちから大きな投資をしています」と話した。
複数の米メディアが一連の騒動を大々的に報じ、ツイッター上では「#FireKevinMather(ケビン・マザーをクビにしろ)」などがトレンド入り。マザー球団社長はこの日夜に声明を出し、謝罪の言葉とともに「私の言動に対して弁解の余地はなく、今回のひどい過ちの責任はすべて私にあります」。さらに「発言は私個人のものであります」とつづり、球団とは無関係であることを強調した。