ジャイアンツ山口俊、メジャー昇格に意欲「自分への期待は昨年よりはるかにある」
「ジャイアンツ春季キャンプ」(22日、スコッツデール)
ブルージェイズから自由契約になった後、ジャイアンツとマイナー契約を結んだ山口俊投手(33)がオンライン取材に応じ、メジャー昇格に並々ならぬ意欲を見せた。
チームに合流して5日が経過した山口はジャイアンツ移籍について開口一番、「伝統あるチームですし、僕自身、すごいわくわくしています」。メジャー1年目の昨季の同時期との気持ちの違いを「昨シーズンは右も左も分からない状況の中でチャレンジしたシーズンだったんですけど、今シーズンは昨年の状況が見えた中で自分がどういうイメージでトレーニングしてキャンプに臨めばいいのかが明確に見えてきて、自分でどこまでメジャーリーグで通用するのか見たいなという、自分に対しての期待感というのは昨年よりもはるかにありますね」と語った。
ブルージェイズ退団が発表された後、19年まで所属した巨人などが同投手の動向を注視。日本球界復帰を選択しなかった山口は「昨年のシーズン成績、結果に納得できていないし、このまま日本に戻っても、この先、悔いを残すというのが一番にある」と説明した。
ジャイアンツのザイディ編成本部長は山口を先発投手としても起用する考えを示しているが、山口は「直接、どのポジションというのは言われてないんですけど、どのポジションでもチームに貢献できるように準備するだけだと思ってます」と話した。
山口は19年オフに巨人からポスティングシステムを使ってブルージェイズと2年635万ドル(約6億7000万円)で合意。日本での先発と抑えの経験を生かした投球を期待されたが、昨季は中継ぎで17登板、2勝4敗、防御率8・06と振るわず、今季の球団の構想から外れた。今季の年俸317万5000ドル(約3億3500万円)はブルージェイズが負担する。