ジャイアンツ山口俊へ辛らつな質問 米記者「17年の事件から学んだことは?」
「ジャイアンツ春季キャンプ」(22日、スコッツデール)
ブルージェイズから自由契約になった後、ジャイアンツとマイナー契約を結んだ山口俊投手(33)がオンライン取材に応じ、メジャー昇格に並々ならぬ意欲を見せた。
会見では米メディアの記者から厳しい質問も飛んだ。4日前にチームに合流し、メジャー40人枠入りに意気込む山口に対し、「開幕ベンチに入れなかった場合、FAか(マイナーの)3A、どちらを選びますか?」。この問いかけに右腕は「正直、まだ先のことは考えてないです。1日1日を大事にしてメジャーの40人枠を勝ち取るというところで僕はスタートしているのでその後のことは何も考えていないです」と答えた。
また、巨人時代の17年に都内の病院近くで起こした傷害事件により出場停止処分を受けたことに触れ、「あの事件から何を学びましたか?」との質問も。山口は落ち着いた口調で「自分が見られている立場という自覚が足りなかったのかなっていうのはすごく反省しました。常にまわり、世の中から見られている、そして、自分が影響力のある立場だというところをより感じて行動するように心がけています」と話した。
山口は19年オフに巨人からポスティングシステムを使ってブルージェイズと2年635万ドル(約6億7000万円)で合意。日本での先発と抑えの経験を生かした投球を期待されたが、昨季は中継ぎで17登板、2勝4敗、防御率8・06と振るわず、今季の球団の構想から外れた。今季の年俸317万5000ドル(約3億3500万円)はブルージェイズが負担する。