大谷 161キロ剛球&スプリットで全アウト三振!215日ぶり実戦
「オープン戦、アスレチックス3-7エンゼルス」(5日、メサ)
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(26)が5日(日本時間6日)、アスレチックスとのオープン戦に初登板し、1回2/3を3安打1失点、2四球5奪三振だった。最速100マイル(約161キロ)の速球と切れ味鋭いスプリットで5つのアウトをすべて三振で奪った。右前腕部を故障した昨年8月2日のアストロズ戦以来、215日ぶりの実戦で二刀流復活を印象づけた。
独壇場だった。215日ぶりの実戦マウンドで大谷が奪三振ショーを披露した。
一回、先頭カナを外角直球で見逃し三振に斬ると、1死二塁のピンチには100マイル(約161キロ)の剛球で3番オルソンのバットに空を切らせた。
わずか2試合の登板に終わった昨季は一度も出せなかった3桁(マイル)の大台。「最初だったので軽くいこうかなという感じでいった」。復活を印象づける1球だった。
左打ちのモアランドには内角低めに鋭く落ちるスプリットで初回を締めると、二回に奪った2つの三振も最後はスプリットだった。「満足してますね。今日はスプリットを決め球にしか使わないようにしていた。特に変化が良かった」と自画自賛した。
打者10人に41球を投げた。直球の制球が乱れて2四球を与え、高めに浮いたスライダーを痛打されて先制点につながった。予定の2回を投げ切ることはできなかったが、「球数をしっかり投げれたし、走者を背負った投球は実戦しかできないのでそこも良かった」と、前向きにとらえた。
2日前の試合では143メートルの特大アーチを放ち、この日は161キロの剛球を投げた。交代を告げられ、マウンドからベンチに戻る際には観客席から拍手と歓声が起こった。「すごく楽しかった」。みんなが待ち望んでいた二刀流が帰ってきた。