沢村、OP戦初登板「すごく神経質になった」最速156キロも3連続四球で途中降板
「オープン戦、レッドソックス8-2レイズ」(12日、フォートマイヤーズ)
レッドソックスの沢村拓一投手(32)がオープン戦に初めて登板し、2/3回1安打1失点、3四球1奪三振だった。2死から長打と3者連続四球で失点し、予定された1回を投げ切れなかった。26球を投げてストライクは10球。直球の最速は156キロ、スプリットは151キロを計測した。
五回から2番手でマウンドに上がった沢村は先頭打者への初球に154キロの直球を投げ、カウント2-1から右飛。次打者にはカウント1-2と追い込んだ後、決め球のスプリットがワンバウンドになったが、再び、スプリットで攻めて空振り三振を奪った。
ところが、2死走者なしから大きく乱れる。9番打者には2球連続スプリットをファウルさせて追い込んだが、高めを狙った直球がわずかに甘く入って左翼フェンス直撃の二塁打。そこからまさかの3者連続四球を与えてしまい、押し出しで1点を失った。この時点で投球数が予定を超える26球。2死満塁の場面でマウンドを降りた。
降板後の沢村は「いい緊張感はありましたけど、ちょっと、投げながらすごく神経質になりすぎてしまった」と悔しい表情。直球が97マイル(約156キロ)、スプリットが94マイル(約151キロ)だったことを明かし、「この段階でスピードの部分だけに関しては十分じゃないかなと思いますけど、それを操れて制球できてピッチャーなんで、そこは反省点ではあります」と話した。
制球の乱れの要因の一つして挙げたのがマウンドの硬さだ。「上半身が突っ込むという感じはしますし、自分の感覚よりちょっと腕が遅れてきてる。日本よりも硬いマウンドに対してどんどんどんどんアジャストしていかなきゃいけない」と自己分析。本拠地を模した左翼フェンス「グリーンモンスター」直撃の二塁打には「差し込んでレフトフライかなと思った打球がああいうふうにフェンスに直撃になる。パワーというか、打ち取ったと思った打球でもフェンスに行ったので少し驚きはありました」と振り返った。
反省材料は収穫とも言える。沢村は「けがなく終われてほっとはしてますけど、自分の中で『こうだな』、『こうしなくちゃいけないな』という課題は目に見えてわかるようになったので、それを次は形にできるようにしたい」と話した。