ダルビッシュ、3回無安打無失点「もう出来上がっている」“有原チェンジ”にも手応え
「オープン戦、レッズ4-10パドレス」(14日、グッドイヤー)
パドレスのダルビッシュ有投手(34)がオープン戦2度目の登板で3回無安打無失点、1死球3奪三振。中6日で臨んだマウンドは43球を投げてストライク25球、最速は154キロだった。
一回、先頭ウィンカーを134キロ変化球で中飛に打ち取ると、続くカステヤノスはフルカウントから146キロ速球で遊ゴロ。3番ムスタカスには内角高めの154キロ直球で見逃しストライクの後、148キロ速球と130キロチェンジアップで空振りさせて三振を奪った。
二回は先頭スアレスをカウント2-2と追い込んだ後、外角151キロ速球で一邪飛。続くセンゼルにはフルカウントから132キロ変化球で右飛。最後はアキーノをフルカウントから外角低めに逃げる135キロスライダーでバットに空を切らせた。
三回は先頭スティーブンソンを143キロのスプリットで空振り三振、ファーマーをカウント2-1から138キロカットボールで三ゴロ。2死走者なしから9番ハイネマンへの初球が死球となり、この日唯一の走者を出したが、最後はウィンカーを154キロ直球で中飛に打ち取り、予定されたイニングを投げ切った。
降板後のダルビッシュはボールの多さを気にしながらもこの日の課題だったチェンジアップとスプリットで三振を奪い、「割と満足しています」。中でも初回に左打ちのムスタカスから三振を奪ったチェンジアップは、SNSに投稿されたレンジャーズ・有原の写真の握りをヒントに実践。「家で、(有原の)握りで(ボールを)持ってみたら、ちょっと投げられそうな気がしたんですよ。自分にぴったりハマった感じがした。キャッチボールで遊んでたらスピードが遅くなってるって言われて、ブルペンで投げたら最初すごい抜けてたんですけど、急に投げられるようになって今日の試合で試したって感じです」と明かした。
オープン戦2登板で5回1安打無失点、7奪三振。開幕投手の有力候補に挙がっている右腕は「もう出来上がってる感じはします。全体的にいいと思います」と万全の状態をアピール。「ブルペンでもやることがあんまりない」と苦笑いした。