「オープン戦、マリナーズ４－７エンゼルス」（１７日、ピオリア）

　エンゼルスの大谷翔平投手（２６）がマリナーズとのオープン戦に「１番・ＤＨ」で出場し、１打数１安打１四球、２得点。オープン戦全８試合で安打を記録し、打率を・６００（２０打数１２安打）とした。

　敵軍内野陣が右へ寄るシフトを破った。二回。カウント１－２から外角変化球を振り抜くと、鋭い打球ががら空きになった三塁左を抜けた。技あり打で連続安打試合を「８」に伸ばすと後続の中前打で二進。さらに相手投手のスキを突く重盗でオープン戦初盗塁を記録し、内野ゴロの間に生還した。

　試合前のフィールドでは、マ軍の会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさんと談笑。敵軍ベンチから熱視線を送るレジェンドの現役時代を彷彿とさせる巧打＆好走塁を披露した。

　振ればヒットが生まれる、打ち出の小槌と化した大谷のバット。規定打席に２打席足りないが、打率・６００と長打率１・２００はいずれも２０打席以上の選手の中ではメジャー１位の数字だ。

　試合前にオンライン取材に応じたミナシアンＧＭは言った。「驚きはない。オフの彼の取り組みを見て生産的なキャンプになると確信していた。このまま継続してもらいたい」。開幕まで２週間。二刀流への期待は日ごとに大きくなっている。