大谷、リアル二刀流!米自己最速164キロ&2安打 「1番・投手」でショウタイム!
「オープン戦、パドレス4-1エンゼルス」(21日、ピオリア)
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(26)がパドレスとのオープン戦に「1番・投手」で出場し、メジャー4年目で初めてリアル二刀流を実現させた。投手ではメジャー自己最速を更新する101・9マイル(約164キロ)を計測し、4回2安打1失点、5三振2四球。打者では2打数2安打1四球で9試合連続安打とし、打率を・636(22打数14安打)まで上げた。
シーズンを見据えた予行演習が“ショウ・タイム”と化した。1916年以降、105年間、投手では誰も成し得ていない1番打者での出場。メジャー4年目で初めてリアル二刀流を実現させた。
ブルペンで肩を作った直後に立った初回の打席だ。18年サイ・ヤング賞左腕スネルの153キロ直球を中前へ運んだ。ヘルメットが脱げ落ちるほどのフルスイング。オープン戦全9試合で快音を響かせた。
マウンド上で、咆哮とともに腕を振ったのは三回1死一、二塁のピンチだ。強打の22歳、タティスを追い込んでからの3球目が米自己最速の164キロ(日本での最速は165キロ)を計測。最後は142キロスライダーで三飛に斬った。
投げては粘りの投球で4回を最少失点に抑え、打っては全3打席で出塁。「1番・投手」は日本ハム時代の16年7月3日以来、5年ぶりとなったが、大谷に感慨はなし。「DHを解除したかどうかよりも1番としての仕事はできたと思う」。マドン監督は投打で魅せた背番号17を「際立っていた。完璧な試合だった」と称えた。
メジャー移籍後はけがに苦しんできた。「2、3年間、そういう(二刀流の)活躍ができなかったのは、期待されていただけに不甲斐ない気持ちがあったので頑張りたい」。大谷が今季に懸ける思いをさらに強くした。