山口俊、12日ぶりOP戦登板で2回無失点 開幕メジャー生き残りへアピール

 「オープン戦、マリナーズ5-0ジャイアンツ」(27日、ピオリア)

 ジャイアンツのメジャーキャンプに招待選手として参加している山口俊投手(33)が0-5の七回から5番手で登板し、2回無安打無失点、1四球2三振。オープン戦4登板の防御率を1・50とした。

 15日のロイヤルズ戦で2回を投げて以来、12日ぶりとなったオープン戦のマウンド。山口は先頭レインハイマーに対し、初球、外角低めのスライダーを空振りさせた後、ボール1つを挟み、カウント1-1から外角直球で中飛に打ち取る。次打者は初球スライダーで遊ゴロを打たせ、4球で2アウトを奪った。

 代打フィリアにはフルカウントから投じたワンバウンドのスプリットを見送られて四球。しかし、ウィッテには初球、外角高めのスライダーでストライクを取り、ボール、ファウルで追い込んだ後、4球目外角変化球で遊ゴロ(結果は二封)に斬り、後続を断った。

 ロングリリーバーとして期待されている山口はイニングまたぎとなった八回は先頭をカウント1-2からスプリットで空振り三振。若手有望株ケレニックはフルカウントから外角変化球で中飛に仕留め、同じく有望株のロドリゲスにはスライダーで見逃しストライク、直球でファウルを打たせて追い込み、最後はスプリットで空振り三振に斬った。

 山口は19年オフに巨人からポスティングシステムを使ってブルージェイズと2年635万ドル(約6億7000万円)で合意。昨季はリリーフで17試合に登板したが、2勝4敗、防御率8・06と振るわず。2月上旬に自由契約になった後、ジャイアンツとマイナー契約を結んだ。契約には開幕ベンチに入れなかった場合、再度FAになるか、ジャイアンツ傘下のマイナーでプレーするかを選択する条項が含まれていると見られており、球団の決定が注目されている。

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