マエケン 死球から変調…初の開幕投手、五回途中2失点で勝敗付かず
「ブルワーズ6-5ツインズ」(1日、ミルウォーキー)
米大リーグは1日、開幕し、ツインズの前田健太投手(32)は五回途中2失点で勝敗が付かなかった。
リードは保って後続に託した。それでも、チームの勝利に結び付かず、前田は「いい投球ができなかったのは悔しい。気持ちが空回ってしまったかな」と表情を崩すことはなかった。
死球でリズムが狂った。三回2死一塁、3番イエリチとの対戦で高めに狙った投球を臀部(でんぶ)付近に当てる。「あそこで投球フォームの感覚がおかしくなった」と明かしたように次打者に安打を許すと、押し出し四球で初失点。この回だけで36球を要した。併殺で終了かと思われた五回は味方の失策でピンチが広がった。メジャー6年目で初の開幕投手となった緊張感の中、調子が悪いなりにも粘ってきたが、ここで交代を告げられた。
広島では5度開幕戦先発を務め、初めてだった2010年を最後に白星から遠ざかる。米国でも好結果を出せなかったものの「素晴らしい経験ができた。また開幕投手を目指したい」と発奮材料を得て長丁場のシーズンに臨む。