沢村、メジャー初登板1回無失点 150キロスプリット初三振に実況驚く「ワオ!」
「レッドソックス0-3オリオールズ」(2日、ボストン)
レッドソックスの沢村拓一投手(32)がメジャーデビューを果たした。0-3の九回から5番手で登板し、1回1安打無失点。先頭打者を150キロのスプリットで空振り三振に仕留めるなど、上々の初登板だった。
気温2度、体感温度マイナス2度。極寒の本拠地のマウンドに半袖姿の沢村が立った。3点ビハインドの九回。先頭ヘイズに投じた初球の153キロ直球は外角低めに外れたが、135キロスライダーを外角低めコーナーに決めてカウント1-1。内角低めの138キロスライダーを空振りさせて追い込むと、最後は宝刀150キロスプリットでバットに空を切らせた。
日本で磨いてきた高速スプリット。地元中継局の解説は「今のは遅めの真っすぐですかね?いや、ちょっと待って。ハードスプリットですね。素晴らしいツーシームかと思いましたが、スプリットでしたね。ワオ!」と驚きの声を上げた。
続くフランコには初球154キロ直球が低めに外れた後、153キロ直球でファウルを打たせ、さらに内角低めへの138キロスライダーを空振りさせて追い込む。150キロスプリットが内角低めのボールとなってカウント2-2とし、5球目148キロ速球で三ゴロに打ち取った。
2死走者なし。左打ちのガルビスにはフルカウントから投じた153キロ直球を左中間へ二塁打にされたが、落ち着いていた。9番セベリノには直球とスライダーで空振りを奪うなどしてカウント2-2とし、5球目153キロ直球で二ゴロに斬ってマウンドを降りた。