「ショウヘイは大丈夫」走者と交錯し負傷の大谷の容態、エンゼルス広報が発表
「エンゼルス7-4ホワイトソックス」(4日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が、メジャー118年ぶりとなる「2番・投手」で、メジャー4年目で初めて投打同時出場。打っては初回の打席で137メートルの先制2号ソロを放つなど、3打数1安打1打点。投げては4回2/3、92球を投げて2安打3失点(1自責)、5四球7三振だった。最速163キロを計測するなど、四回まで1安打無失点、6三振の力投。だが勝利投手の権利が発生する目前の五回、制球が乱れて同点とされて降板した。本塁ベースカバーに入った際に、相手走者のスパイクを左足に受けて転倒するアクシデント。左足を引きずりながらベンチ裏に消えた。試合は同点の九回、ウォルシュがこの日2本目となるサヨナラ3ランを放ちエンゼルスが勝利した。
球団広報は試合途中に大谷の状態に関するミナシアンGMの談話を発表。「ショウヘイは大丈夫です。いくらか通常の痛みはあり、明日、再検査を行います」。さらに「けがによる降板ではない」とし、オープン戦最多の63球を大きく上回る投球数や投球内容などを考慮した上での降板だったことを示唆した。
3点リードの五回。大谷は単打と2四球で2死満塁のピンチを招き、4番モンカドへの初球が暴投となり、まず1点。さらにカウント2-2から145キロの球で空振り三振を奪ったが、これがパスボールとなった。捕手からの一塁への送球がそれて、振り逃げが成立し、三塁走者が生還。さらに本塁突入を試みた二塁走者に対して大谷は本塁ベースカバーに入ったが、ジャンプした大谷の足元に激しいスライディングが入り、左足を削られた。背番号17はそのままバランスを崩し、左腕が先に着く格好で転倒。しばらく立ち上がることができなかった。
ベンチからマドン監督やトレーナーが駆け寄り、状態を確認。交代を告げた。勝利投手一転、同点とされて交代。大谷は複雑な表情を浮かべ、左足を引きずりながらベンチ裏へ消えた。