大谷の気持ちをトラウトが代弁「打ちたかったんだと思う」代打死球で敵軍投手にらむ
「エンゼルス7-5アストロズ」(5日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)は開幕5戦目で初めてスタメンを外れ、2点を追う八回無死一、二塁から代打で出場し、死球を受けた。この際、マウンド上の投手をにらみつけ、気迫をにじませた。
試合後の会見。四回に1号ソロを放った主砲のトラウトは、米メディアから大谷が見せた闘志あふれる反応について問われると「感情が高ぶっていたと思う。(19年地区優勝の)アストロズとの初めての対戦。打ちたかったんだと思う」と、大谷の気持ちを代弁するかのように答えた。
背番号17の登場に本拠地のボルテージが一気に上がったのは、2点を追う八回無死一、二塁。一打逆転の絶好機に打席に立った大谷はリリーフ右腕スミスの2球目、内角へ投じられた124キロスライダーは右太もも付近を直撃する。
敵軍投手に向けた地元ファンの大ブーイングを響き渡る中、大谷は痛い素振りを微塵も見せることなく、マウンド上の投手をにらみつける。バットをいつもより乱暴に投げ捨て、一旦、視線を外すと、ゆっくりと一塁へ歩きながら再び、怒りに満ちた鋭い眼光で相手投手を射抜いた。
チームは無死満塁から9番ファウラーの左前適時打で1点を返すと、フレッチャーの二ゴロで追加点を挙げる。1点差。三塁まで進んだ大谷はウォルシュの一塁へのゴロ打球で一気に加速。一塁から送球を受けた捕手のタッチをかわすようにスライディングしながら左手でベースを掃き、勝ち越しホームインを決めた。
チームは4連勝中のアストロズに対し、4点ビハインドから逆転勝ちで3連勝。開幕4勝1敗は07年以来、14年ぶりの好スタートを切った。