大谷 ガン飛ばした 代打四球で相手投手にらむ 逆転呼んだ勝ち越しホーム
「エンゼルス7-5アストロズ」(5日、アナハイム)
投打同時出場を果たした試合から一夜明け。休養のため、開幕5戦目で初めて先発を外れたエンゼルスの大谷が代打で登場したのは3-5の八回だ。
無死一、二塁。一打逆転の期待を背負い、打席に立った。しかし、中継ぎ右腕スミスが2球連続で内角へ投じたスライダーが右太ももを直撃した。
本拠地ファンの声援が一瞬にしてブーイングに変わる。大谷はすぐには歩き出さずに打席からマウンド上の投手をにらみつけた。バットを投げ捨てた後、もう一度、鋭い眼光で相手の目を射抜いた。
アストロズは4年連続プレーオフ出場の同地区のライバル。世界一になった17年と、大谷の1年目だった18年にサイン盗みの不正行為が判明した因縁の相手だ。
「感情が高まったんだと思う。今季初めての対戦。今は調子がいいし、打ちたかったんだと思う」
大谷が見せた気迫。主砲のトラウトが同僚の気持ちを代弁するかのように話した。
エ軍は無死満塁から一挙4点を奪って逆転に成功。大谷は一ゴロの間に本塁へ滑り込み、勝ち越しのホームを奪った。前日の守備で敵軍走者と交錯して転倒。後遺症の心配をこの日のプレーで消し去った。
3連勝で開幕4勝1敗。07年以来14年ぶりの好スタートを切ったチームとともに大谷が上昇気流に乗る。