マエケン 今季初勝利!日本選手一番乗り「ほっとしました」
「タイガース2-3ツインズ」(7日、デトロイト)
ツインズの前田が持ち味の粘りの投球と味方野手の好守にも助けられ、日本選手では今季一番乗りの白星。メジャー通算150試合目の登板で同54勝目を手にした。
初めてメジャー開幕投手を務めた試合から中5日。前回勝てなかった悔しさを胸にマウンドに上がった前田は「まだまだ完璧じゃない中でなんとか粘りながら抑えることができた。すごくほっとしました」。右腕のほおは自然と緩んだ。
驚異的な反応を見せたのは二回だ。1点を先制され、なおも1死一、三塁のピンチ。レイエスが放ったライナー性のピッチャー返しを好捕した。三塁走者が飛び出して併殺。最少失点で切り抜けた。
1点リードの六回には味方野手が2度の本塁返球で同点を阻止。「野手に助けてもらいながらですけど、最低限ゲームをつくることができた」。1死満塁から飛球を捕った右翼手の補殺が決まった瞬間、声を上げ、右手で力いっぱいグラブをたたいた。
11日に33歳になる。「年数を重ねながら成績が下がっていくというよりもこっちに来て自分のレベルを上げることができている」。日米14年目のシーズン。マエケンが進化の歩みを止めることはない。