大谷翔平、元同僚・有原と元中日ロドリゲスに沈黙 4打数無安打
「エンゼルス4-6レンジャーズ」(19日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、日本ハムでチームメートだった有原航平投手(28)や元中日のジョエリー・ロドリゲス投手(29)らに封じられ、4打数無安打だった。打率・309。レンジャーズの先発、有原は六回途中2安打無失点の好投で2勝目を挙げた。
前カードの対戦相手、ツインズの選手らが新型コロナウイルスに感染し、17、18日の試合が延期。エンゼルスにとっては3日ぶりの試合となったこの日、大谷は18年まで同僚だった有原とメジャーの舞台で初めて顔を合わせた。
試合前のフィールドでは帽子取って頭を下げ、満面笑みであいさつした大谷。初回無死一塁の場面は、初球150キロ直球をファウルにした後、低めに外れるチェンジアップを2球連続で見送ってカウント2-1。4球目、やや内寄りの142キロカットボールを打ったが、初速163キロの打球は一塁手正面へのゴロ。一-遊-一の併殺プレーはきわどいタイミングで一塁を駆け抜け、ビデオ裁定に持ち込まれたが、判定は覆らなかった
本拠地を沸かせたのは第2打席だ。0-1の四回1死走者なし。初球、外角低めにはずれたチェンジアップを見送った後、内角低めの142キロカットボールを空振りし、内角低めのスプリットを見極めてカウント2-1。4球目、浮いたチェンジアップをとらえると、大谷は手応えを感じたのか、バットを投げ捨て、白球の行方を見届けながら一塁へゆっくり走った。センターへ真っ直ぐに伸びる飛距離122メートルの打球。しかし、フェンスを越えようとしたところで中堅ガルシアが跳んでグラブで阻止するファインプレー。地元ファンから落胆の声が漏れる中、大谷は悔しそうに苦笑いを浮かべてベンチに戻った。
6点を追う六回2死一、二塁の反撃機は有原からバトンを受けた左腕マーティンに空振り三振。カウント2-2から外角低め、ワンバウンドになった138キロスライダーをとらえることはできなかった。
4-6の八回は先頭で元中日左腕ロドリゲスに空振り三振。フルカウントから外角低めへの150キロ速球にバットは空を切った。