大谷翔平「あと1・25センチでした」と中継局 フェンス最上部直撃二塁打 チームは勝利
「レンジャーズ3-4エンゼルス」(28日、アーリントン)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、4打数1安打。二回に左翼フェンス最上部直撃の二塁打を放ち、打率を・285とした。チームは逃げ切り勝利で貯金を1とした。
惜しかった。二回2死の第2打席。スリーボールから外角低めのシンカーをファウルにした大谷が5球目、外角145キロシンカーを鋭く振り抜き、逆方向へ運んだ。飛距離116メートルの打球は左翼手の頭上を軽々と越え、左翼フェンス最上部にひかれた本塁打を識別する黄色いラインを直撃し、フィールドに落ちた。
中継局の実況が「あと半インチ(1・25センチ)でした」と表現した一打。審判団がビデオ検証で確認したが、判定は覆らなかった。本塁打になっていれば、昨季の自己記録を上回る8号。アクーニャ(ブレーブス)やバクストン(ツインズ)らとともにメジャートップに立つはずだった。
この日の大谷は初回無死一塁の打席は三邪飛。初顔合わせの右腕ダニングに対し、カウント1-1から外角低めチェンジアップを空振りした後、再び外角低めへのチェンジアップを打ち上げた。
4-3の五回1死の第3打席は二ゴロ。ワンボールから外角低めに逃げる145キロシンカーをとらえ切れなかった。
依然として1点リードの七回2死の第4打席は空振り三振。2番手左腕アラードに対し、真ん中138キロカットボール、やや内寄り148キロ直球、真ん中124キロを連続でファウルにした後、内角高めの148キロにバットは空を切った。
試合はエンゼルス打線が初回に4安打で4点を先制。マドン監督は2回で3点を失なったカッブを降ろし、4人の継投で最少リードを守り切り、貯金を1とした。