ダルビッシュ圧巻七回途中毎回12奪三振 一瞬ヒヤリ2番手が逆転満塁弾被弾…は幻に
「パドレス-ジャイアンツ」(30日、サンディエゴ)
パドレス先発のダルビッシュ有投手(34)が奪三振ショー。降板する七回途中まで毎回の、今季自己最多となる12三振を奪った。6回1/3を今季最多の107球を投じて、4安打1失点。勝利投手の権利を手にした。
ヒヤリとしたのは2点リードで迎えた七回だ。1死から安打と連続四球で満塁のピンチを招いたところで降板。マウンドに上がった2番手・ヒルが浴びた代打ラフの右翼ポール際の一打に一度は本塁打の判定があった。勝利投手が一転、敗戦投手となるダルビッシュはベンチで何とも言えない表情を見せた。だが、審判団の協議の末ファウルに変更となった。結局ラフは三振、次打者も三振に仕留めて事なきを得た。
ダルビッシュは初回、簡単に2死をとったあと、3番ポージーに外角低めのスライダーをうまく逆方向に打たれる右越え先制ソロを浴びた。
味方が同点に追いついて迎えた二回は三者凡退に退けたが、逆球も多く、首をかしげるシーンもあった。修正を見せたのは三回。持ち前の制球力を取り戻した。1番ラステラを内角のツーシームで見逃しの三球三振に仕留めるなど、わずか9球で三者凡退。クリーンアップを迎えた四回も9球で三者凡退に抑えた。
五回は1死から死球とダガーの左越え二塁打で二、三塁のピンチ。それでも冷静に、9番ウェブを空振り三振、1番・ラステラを1ゴロに仕留めた。
六回は無死から二塁打を浴びてクリーンアップを迎えたが、圧巻の三者連続三振。最後は5番ディカーソンを外角高めいっぱいのツーシームで見逃し三振に斬って、右拳を力強く握り締めるガッツポーズを見せた。
味方は同点で迎えた六回に勝ち越し。連打でつかんだ1死二、三塁の場面で、プロファーが中前2点適時打を放った。