大谷翔平、“弱点”克服8号ソロ 指揮官「とても頭がいい」
「マリナーズ7-4エンゼルス」(30日、シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、三回にいったんは勝ち越しとなる8号ソロを放つなど、4打数1安打1打点だった。4月は全24試合に出場し、打率・283、リーグ2位タイの8本塁打、同5位タイの19打点。チームは勝率5割(12勝12敗)で新しい月を迎える。
初回の打席で徹底したチェンジアップ攻めで左飛に打ち取られた大谷がやり返した。同点の三回。初球、外角低めにはずれたチェンジアップを見送った後、1打席目から6球連続で投じられた低めのチェンジアップをすくい上げる。甲高い打球音。バットの先でとらえた白球は高々と舞い上がり、右翼席最前列に着弾した。
MLBのデータ解析システム「スタットキャスト」によると、今季の大谷の速球に対する打率は・341、5本塁打、9三振だが、オフスピード・ピッチ(チェンジアップとスプリット)のそれは・188、0本塁打、6三振。この日は“弱点”を突いた敵軍バッテリーの配球を打ち破る結果にマドン監督は「打席の中で修正している。とても頭がいい。重心をしっかり残し、打球にうまく角度をつけていた」と称賛。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」のアルダヤ記者はツイッターで「とんでもないパワーだ」とつぶやいた。
昨季の大谷は44試合175打席で7本塁打を記録した。今季は開幕1カ月、23試合97打席で自分越えを果たした。