ダルビッシュ圧巻12K3勝目 7回途中1失点 2番手満塁大飛球にヒヤリ
「パドレス3-2ジャイアンツ」(4月30日、サンディエゴ)
エースの働きだ。パドレスのダルビッシュ有投手(34)は同地区の首位ジャイアンツ相手に七回途中まで毎回の12奪三振。最少失点で3勝目を挙げた。
一回に先制ソロを許し立ち上がりは球数がかさんだ。「カットボール、スライダーに(タイミングが)合っているな」と感じ取ると、縦の変化球のカーブやスプリットを多めに配球を修正。六回は中軸から3連続三振を奪い、直後の勝ち越し点への流れをつくった。
3-1の七回1死から右前打と連続四球で満塁のピンチを招いて降板。継投した左腕ヒルが代打に右翼ポール際への大飛球を打たれ「本塁打だと思った」と逆転も覚悟した。ビデオ判定でファウルとなった後に2者連続三振で切り抜けると、「いつもは静かなヒルが気持ちを出したところに感動した」とベンチで雄たけびを上げた。
5試合連続で6回以上を投げて1失点と安定感が光る。「(先発の)1番手なのでふがいない投球は見せたくない。6、7回投げるのが当たり前ということが先発陣に浸透していくといいなと思う」。投手の柱の自覚がにじんだ。