大谷、トップタイ10号含む2安打2打点 9度目マルチも投壊5連敗で最下位
「エンゼルス3-8レイズ」(6日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、両リーグトップタイの10号2ランを含む4打数2安打2打点。今季9度目のマルチ安打で打率を・273とした。チームは救援陣の乱調で逆転負け。シーズンワーストを更新する5連敗で地区最下位に低迷している。
開幕から30試合連続出場。前日はチーム事情により投打同時出場ではなく、投手に専念した大谷の初回の打席は空振り三振。オープナーで登板した右腕マキューに対し、カウント1-1から2球連続内角低めのスライダーにバットは空を切った。
豪快な一発は三回だ。1点を先制し、なおも2死一塁の場面で2番手左腕フレミングの初球、内寄り148キロシンカーを完璧にとらえて右中間席へ運んだ。飛距離130メートル。メジャートップに並ぶ10本目のホームラン。打点を24に伸ばし、リーグ4位タイに浮上した。
3点リードの六回は先頭で空振り三振。5球連続見送ってフルカウントにした後、外角低めのカットボールをとらえることはできなかった。
六回を終わって3点リード。エンゼルスの先発ヒーニーは6回2/3を投げて4安打無失点、10奪三振の快投で4連敗中のチームに勝機をもたらしたが、最大の弱点を露呈する。
2番手で登板したマイヤーズが1人目のズニーノに6号ソロを被弾。イニングまたぎの八回は先頭から3長短打で2点を許してあっさり追いつかれると盗塁、四球、パスボールが絡んで勝ち越し点を献上。3番手、4番手投手も適時打を浴び、一挙7点を失った。
白い歯をこぼしたのは5点を追う八回の打席。2死走者なしの場面で3番手右腕ストリックランドがカウント1-1から投じた高めの145キロシンカーをとらえると一塁線際を弾んだ打球が一塁ベースに当たって大きく跳ねる。二塁手が打球処理にもたつく間に快足を飛ばして一塁を駆け抜けた。
本拠地を盛り上げた想定外の打球を中継局の実況は「サーカスプレーですね」と表現した。