大谷翔平、3戦連発キング独走14号 12度目マルチも逆転機に申告敬遠 チーム惜敗
「エンゼルス5-6インディアンス」(18日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、3戦連発となる14号ソロを含む3打数2安打1打点。4戦ぶり12度目のマルチ安打で打率を・271とした。
チームでただ一人、開幕から41試合連続で出場している大谷がまた打った。5点を先制された直後の初回の打席。右腕プレサックに対し、ワンボールからの2球目、甘く入った151キロ直球を完璧にとらえた。打球速度180キロ、飛距離134メートル。打った瞬間、確信をもって一塁へ歩き出す文句なしの一打。18年4月3~6日、9月4~7日に続き、自身3年ぶり3度目の3戦連発で本塁打部門を独走する14号を記録した。
この日は試合前に主砲のトラウトが右ふくらはぎの張りで10日間の負傷者リスト入りが発表された。戦列復帰まで6~8週間かかる主砲の穴を埋める活躍が期待される大谷は続く三回の打席で中前打。カウント2-1から外角低めの142キロチェンジアップにバットを伸ばし、技でセンターへ運んだ。続くレンドンが右前打で好機を拡大。5番アップトンに8号3ランが飛び出し、1点差に詰め寄った。
4-5の五回2死三塁の逆転機には今季初の申告敬遠。3球連続ボールになったところでインディアンスのフランコナ監督は球審に向かって敬遠を申告した。19年7月27日のオリオールズ戦以来、2年ぶりの敬遠四球でバットを一度も振ることなく、一塁へ歩いた。2死一、三塁からレンドンが右飛に倒れ、追いつくことはできなかった。
チームは七回にイグレシアスの3号ソロで同点に追いついたが、八回に3番手左腕クラウディアが勝ち越しソロを許す。
その裏の大谷の第4打席は遊ゴロ。2番手右腕ショウにカウント2-2と追い込まれた後、外角151キロカットボールを打ち抜くことはできなかった。