大谷、球団史上最速188キロ弾丸15号 同僚のウォルシュ「僕たち人間には不可能」
「エンゼルス11-3レンジャーズ」(25日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」でフル出場し、四回に18日以来の15号3ランを放った。弾丸ライナーで右翼ポール際に放り込んだ一発は117マイル(約188キロ)の打球速度で、チーム公式サイトによると、2015年以降では球団最速。この日は3打数1安打3打点、2四球2三振だった。
どうだ!と言わんばかりの表情だった。6-1の四回2死一、三塁。大谷がフルカウントからの7球目、内寄り143キロのカットボールを渾身の力で振り抜いた。右翼ポール際への強烈な一撃。手応え十分の6戦ぶりの15号3ランだった。
打球の初速188キロ。MLBのデータ解析システム「スタット・キャスト」が驚がくの数字を表示する。4月4日のホワイトソックス戦で記録した自己最速177キロを更新。同システムが採用された15年以降では“球団史上最速”の打球。ベンチに戻った大谷は手が痛い仕草でおどけてみせた。
「僕たち人間には基本的に不可能だけど、ショウヘイは自分の常識の中でプレーしているんだと思う」。二刀流をそう評するのは同僚のウォルシュだ。そして「だから現時点で驚くことは何もない。毎日が新しいことばかりだ」と続けた。
大谷の次回登板が27日(日本時間28日)のアスレチックス戦に決まった。前回19日の登板では球速の低下が心配されたが、マドン監督は「状態はかなりいい」と言った。
前日は11日ぶりの休養日。休み明けは3試合連続で本塁打を記録している。15本塁打はア・リーグのトップと1差、38打点は同3差。投手が堂々と二冠争いに加わっている。