大谷翔平、交流戦で外野手の可能性 心配事は“本能” 指揮官「一流の外野手になれる」
大谷翔平投手(26)が所属するエンゼルスのジョー・マドン監督(67)が26日(日本時間27日)、レンジャーズとの試合前のオンライン会見で指名打者制のない交流戦での同投手の外野手起用の可能性を示唆した。
今季の大谷はここまで投打同時出場した4試合のうち、2試合で降板後に試合終盤の打席に立つために右翼に入っている。4月24日のアストロズ戦では八回に指名打者から左翼へ、23日のアスレチックス戦では七回に代打で途中出場した後に右翼を守っている。
昨季の試合前に内外野でノックを受ける大谷を見ているマドン監督は「一流の外野になれる。確信はある」「どのポジションでもやれる」と、野手としての能力を高く評価。指名打者制のないジャイアンツとの交流戦が5月30日、6月1日に控えていることに触れながら「どうしたいかを見ていかなくてはいけない。彼のもって生まれた能力は並外れている。私にとって一番大きなことは、彼と中堅手とのコミュニケーションだ」と発言。ジャイアンツ2連戦が登板間になることから大谷の「2番・右翼」起用案がにわかに浮上した格好だ。
大谷の外野の守備機会はここまで2回。いずれも点差が開いた展開でゴロ打球を処理している。指揮官は「私が最も心配しているのは、強く投げすぎることだ」と、大谷の“本能”を懸念。「それについてははっきりとは言っていないが、カットオフマン(中継に入った野手)に素早く返すように、ダイレクトで返すことはしないようにとは伝えている」と話した。