“大谷がMVPにふさわしい”3冠独走ゲレロの絶賛は“作り話” 投稿者が中継局に謝罪
「アスレチックス6-4エンゼルス」(15日、オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、八回に6戦ぶり18号ソロを放つなど、4打数1安打1打点。打率を・267とした。チームは2戦連続逆転負けで連敗を喫し、ふたたび借金生活に入った。
3点ビハインドの八回2死の打席で大谷が放った打球は敵地右中間2階席中段に着弾した。時速186キロ、飛距離131メートル。8日のロイヤルズ戦以来、6戦ぶりの一発で打撃のすさまじさを見せつけた。
三回の第2打席では中継局バリースポーツ・ウェストが『今日の談話』として、現在ア・リーグ3冠を独走しているブルージェイズのゲレロのMVP争いに関するコメントを紹介。「オオタニがふさわしい。僕がやっていることが彼のもつ投打の能力を上回ることはない。彼がMVPだ」と絶賛していると伝えた。
確かにゲレロはこの日、オンライン取材に応じているが、会見ではMVP争いや大谷に関する質問は出ておらず、コメントもしていない。その後、あるツイッターアカウントが、試合開始9時間前に自身のツイッターで中継局が紹介した“大谷絶賛コメント”と全く同じ文面を投稿していることが判明。その2分後に連投したツイートには「ブラッド(ゲレロ)はこんなこと言ってなかったよ」という意味の投稿で、フェイクニュースであることを告白している。
試合中継中に自身のツイートが公共の電波で流れたことを知ったのか、当該のアカウントは試合終了15分後にツイッターを更新。放送関係者へ向けた謝罪ツイートをした。
思わぬ形で、あらためて大谷の存在の大きさを証明する出来事となった。