大谷翔平29号 打った瞬間確信の一発 中継局実況は「ボールが粉砕された」
「エンゼルス-オリオールズ」(2日、アナハイム)
本塁打王争いでMLB単独トップに立つエンゼルスの大谷翔平投手は「2番・指名打者」で先発出場。三回、先頭打者として迎えたこの日の第2打席に29号右越えソロを放った。
打った瞬間に、大歓声が起こった。手応え十分の一打。大谷はバットを置くとゆっくりと一塁に走り出した。オリオールズ先発の左腕・エイキンの初球内角高めの直球を右翼席へ豪快に運ぶ。打球速度169キロ、飛距離127メートルの一打。中継局の実況は「ボールが粉砕された」と形容するほどの強烈な一撃だった。
先に行われた試合でブルージェイズのゲレロが27号本塁打を放ち、1本差とされていたが、再び2本差に広げた。
試合前には6月の月間MVPが発表され、大谷はア・リーグの野手部門で初めて選出された。日本人野手の受賞は04年8月のイチロー(マリナーズ)、07年7月の松井秀喜(ヤンキース)に続き、14年ぶり3人目。
大谷はこの日試合前にオンライン取材に応じた。タイトルについて「もちろん、積み重ねてそうなれば一番いいと思いますし、高い目標にはしている」としながらも「ただ、まだ(本数は)20後半なので、もちろん、ホームラン王争いになってくれば、40本、50本打たないといけないですし、まだ30本にもいってない段階なので1本1本積み重ねかなと思ってます」と、目の前の1打席に集中する考えを示した。