大谷翔平 6戦ぶり無安打 見逃し三振判定に右手を振って抗議 チームは連敗
「マリナーズ2-0エンゼルス」(10日、シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・指名打者」で出場し、3打数無安打1四球。6戦ぶりノーヒットで打率を・276とした。チームは同地区のライバルに連敗し、勝率5割となった。
初回の大谷は右腕フレクセンから四球を選んで出塁。次打者ウォルシュの2球目に試みた二盗に失敗した。2球連続けん制の後、スタートを切ったが、捕手の好送球に阻まれ、今季4度目の盗塁死を記録した。
今季7勝右腕から4月30日の初対決で三回に右越え8号ソロを放っている大谷。両軍無得点の四回無死一塁の打席はフルカウントから外角に逃げるチェンジアップにバランスを崩されて左飛。バットの先でとらえた打球が上がった。
不可解な判定は1点ビハインドの六回だ。カウント2-2から自信をもって見送った134キロの外角低めチェンジアップをストライクと判定され、三振に倒れた。捕手のミットに収まるまで球筋をしっかり見極めたボール。球審の右手が上がった瞬間、大谷は納得いかない表情で「違う、違う」と言わんばかりに右手を振り続けて不満をあらわにした。
この1球に地元紙のエンゼルス担当記者は即座に反応。オレンジカウンティ・レジスターのフレッチャー記者は自身のツイッターに図解でストライクゾーンをはずれていることを示し、「これがショウヘイ・オオタニに対する3つめのストライクコールだった。オオタニは首を振り、球審に小さく手を振る仕草を見せた」と投稿。大リーグ公式サイトのボリンガー記者は「コースは全くはずれているようだった。ショウヘイはしかめっ面で抗議の合図」などと伝えた。
2点を追う九回は先頭で登場。代わったばかりの右腕シーウォルドに空振り三振。2球連続ボールの後、空振り、ファウル2球で追い込まれた後、外角150キロ直球にバットは空を切った。
後続も抑えられて今季5度目の完封負けを喫した。
大谷は7日のレッドソックス戦で32号を放ち、04年に松井秀喜(ヤンキース)が樹立した31本塁打の日本選手シーズン最多記録を更新。前日の試合では2戦連発33号を放ち、98年にサミー・ソーサ(カブス)が作った米国外選手によるオールスター戦前最多記録に並んでいた。あす11日の前半戦最終戦でソーサ超えなるか。