大谷は球宴ならではの気遣い「一番のスター」アレナドへの大歓声でマウンドを外す
「米大リーグ・オールスター、ナ・リーグ-ア・リーグ」(13日、デンバー)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「1番・投手」で出場。一回は投手として三者凡退に抑えた。
大谷は初回、球宴ならではの気遣いを見せる場面もあった。2死無走者で対戦したアレナド(カージナルス)は昨季まで同地を本拠とするロッキーズに主力選手として所属。打席に入る際に古巣ファンはスタンディングオベーションで出迎えた。一段と盛り上がった雰囲気に、大谷もマウンドを外して時間を作る配慮をみせた。
しかし、その後の対戦ではエンジン全開。アレナドに160キロ超えの直球を3球投げ、最後はスプリットで遊ゴロに仕留めた。
降板後、大谷はアレナドへの気遣いについて「もちろんそうです」と意図的にマウンドを外したことを明かし、「だいたい予想というか、一番のスター選手でしたし、シーズン中もそうなので。どこに行ってもそういう感じかなと思います」と振り返った。
投打同時出場は1933年に始まり、91回目の開催となるオールスター戦で初の偉業。試合開始前には外野やブルペンで投手としての調整。スタメン発表では5万超のファンから大歓声を浴びた。
その後、ベンチに戻る際には3階席に向かって練習していたボールを投げ込むファンサービス。さらに、外野付近に落ちていたゴミを拾い、ポケットへ。普段と変わらない大谷らしさを発揮、落ち着いた様子だった。