大谷翔平、悪球打ち弾丸34号と快足内野安打 公式ツイッター「エリートクラスだ!」
「エンゼルス4-7マリナーズ」(18日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・指名打者」で出場し、九回2死から34号2ランを放つなど、3打数2安打2打点、2四球だった。チームは序盤の失点が響き、反撃はならなかった。
初回の打席は空振り三振。6月6日の対戦で1三振2四球だった右腕ギルバートに対し、カウント2-2から外角低めチェンジアップにバットは空を切った。
前夜の試合は4打席連続三振を含む5打数無安打。第1打席の三振で5打席連続三振となり、18年7月と20年8月に記録した「4打席連続」の自己ワースト記録を更新した。
2点ビハインドの三回2死一、三塁の好機は四球。カウント3-1からチェンジアップを見送り、一度もバットを振ることなく、一塁へ歩いたが、3番ウォルシュが空振り三振を喫し、反撃はならなかった。
点差が6に広がった五回2死一塁の打席は四球。カウント2-2と追い込まれた後、2球連続でゾーンをはずれるスライダーを見送り、好機を拡大したが、ウォルシュは中飛に倒れた。
全力疾走は2-6の七回1死の打席だ。3番手左腕ミシェビッチの初球、130キロカーブを一塁線際ははじき返し、快足を飛ばす。一塁ベース後方でバウンドした打球を処理した一塁手とのスピード勝負。右脚を懸命に伸ばし、わずかに早く一塁を駆け抜けた。
大リーグ公式データのツイッターは「ショウヘイ・オオタニが一塁ゴロで一塁手に競り勝って内野安打にした。スピードはエリートクラスの秒速30フィート(約9・1メートル)だ!」と伝えた。
勝利への執念を見せたのは5点を追う九回2死三塁の打席だ。5番手右腕シーウォルドがフルカウントから投じた7球目の内角低め129キロスライダーを完ぺきにとらえると、速度172キロ、飛距離128メートルの打球は右中間席に着弾した。ストライクゾーンをはずれた悪球を持ち前のパワーとバットコントロールで本塁打にした。この日、2戦連発、後半戦3本目となる31号を放ったゲレロ(ブルージェイズ)との差を3本に広げた。