大谷 “リアル二刀流”で6回0封 最速160キロ、変幻自在の投球で8奪三振

 試合後にオンライン取材に応じる大谷
 3回、オルソンを二ゴロに打ち取り、雄たけびを上げる大谷(共同)
 3回、二塁打を放つ大谷(共同)
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 「アスレチックス4-1エンゼルス」(19日、オークランド)

 変幻自在の投球で相手を翻ろうした。「2番・投手」で後半戦初の投打同時出場を果たしたエンゼルスの大谷翔平投手(27)は6回3安打無失点。8三振を奪って存在感を示した。

 ギアを上げたのは0-0の三回1死二、三塁。2番アンドルースにこの日最速の160キロ直球を投げ込み、最後はスライダーで空振り三振。3番オルソンには3球連続159キロの力勝負で二ゴロ。先制点を許さなかった。

 四回以降は一転、変化球主体の配球。ここまでほとんど投げなかったカーブを効果的に使い、五回から六回にかけて4者連続空振り三振。宝刀スプリットは今季最少の7球で、5月5日のレイズ戦以来の無失点投球へつなげた。「走者を置いてからの投球自体が良かった」と振り返った。

 打っては三回に時速187キロの弾丸打球で中越え二塁打。終盤の打席に立つために降板後は右翼に入った。後半戦4試合は17打数4安打と低調だが、「感覚的には紙一重。結果の割には良いスイングができている」と前向き。球宴疲れを心配する声には「球宴後の2日間は十分に休めましたし、たくさん寝てスッキリして後半戦に臨めている」と言った。

 打線の援護なく、自己最多の5勝目はお預け。「自分がどういう状態で投げているかが大事」。質の高い投球を続けていれば、自然と白星はついてくる。

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