大谷翔平 3打席連続三振 突然広くなった外角に首かしげる 解説「ストライクではない」
「アスレチックス6-0エンゼルス」(20日、オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・指名打者」で出場し、3打席連続空振り三振を喫した。3打数無安打1四球で打率は・274。チームは3連敗で借金2となった。
投打同時出場した前夜の試合から15時間後に始まったデーゲーム。指定席の2番で出場した大谷は初回の打席で四球を選んだ。6月21日の対決で3打席無安打に封じられた右腕カプレリアンの外角球をしっかり見極めて一塁へ歩いた。
両軍無得点の三回無死一塁の場面はフルカウントから内角高めの151キロ直球をフルスイングしたが、とらえることができず空振り三振に倒れた。
1点を追う五回1死の打席は空振り三振。2ボールから内角高めのボール球をファウルにするなどしてフルカウントからの7球目、外角151キロ直球にバットは空を切った。
不可解な判定は0-4の七回2死二塁の得点機だ。スライダーが武器の右腕ロモに対し、1ボールから自信をもって見送った外角のバックドアスライダーをストライクと判定される。
初回の打席ではボールと判定されたコース。打席から黙ってじっとボールの軌道を見つめる大谷の姿にエンゼルスの中継局の解説グビザ氏は「(ストライクゾーンに)近くもないですね。ショウヘイは審判に敬意を示してただ見ていますが、彼はストライクでないことをわかっています」。さらにボールを1つ挟んだ後の外角スライダーが再びストライクと判定される。険しい表情で腰に手をあてて首をかしげる大谷。グビザ氏はすかさず「これもストライクではないですね」と指摘した。最後は5球目、内角低めのスライダーを空振りして三振を喫した。
八回の攻撃後にはマドン監督がベンチを飛び出してミラー球審に猛抗議し、退場処分。抗議内容は不明だったが、実況のバスガーシアン氏が「ストライクゾーンについて話していることは想像がつきますね」と言えば、グビザ氏は「特にショウヘイ・オオタニの前の打席は外角のゾーンから大きくはずれていましたね」と付け加えた。
試合はエンゼルスの先発スアレスが5回までソロ本塁打による1失点と好投していたが、六回に乱れ、残した走者を2番手マイヤーズが還して計4失点。打線は二回1死一、二塁や三回1死二塁など、6イニングで得点圏に走者を進めるもあと1本が出ず、無得点に抑えられた。