大谷翔平、決勝35号&自己新13盗塁 指揮官「彼は大事な場面で力を発揮する」
「ツインズ2-6エンゼルス」(25日、ミネアポリス)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・指名打者」で出場し、同点の六回に決勝35号ソロを放つなど、3打数2安打1打点、1四球、1盗塁。2戦連続、今季28度目のマルチ安打で打率を・277とした。本塁打王争いで2位ゲレロ(ブルージェイズ)に3本差をつけた。エンゼルスは先発バリアが7回2失点の好投で今季初勝利。チームは2連勝で勝率を5割に戻した。
確信の一振りは2-2の六回だ。代わったばかりの2番手左腕クーロムに対し、1ボールから甘く入ったスライダーにわずかにバランスを崩されながらもバットの芯でとらえて右翼席上段通路へ運ぶ勝ち越し35号。メジャー最多の17本目の打球速度110マイル(約177キロ)超えとなる113マイル(約182キロ)、飛距離126メートルのアーチを架けた。
初選出されたオールスター戦後、22日までの後半戦6試合で打率・167(24打数4安打、1本塁打)と調子を落としていた大谷は24日の試合でスタメンを外れて41試合ぶりに欠場。リフレッシュして臨んだ前日の試合で2本の二塁打を放ち、復調の兆しを見せていた。
この日は初回の二塁内野安打と合わせて2戦連続、シーズン28度目のマルチ安打。八回2死三塁の打席では今季6度目の申告敬遠で一塁へ。敵地にブーイングが起こる異様な空気の中、大谷は次打者アップトンの打席で二盗を成功させ、自己最多を更新する13個目の盗塁を記録した。
試合後の会見でマドン監督は開口一番、「いい打席だったし、よく走れている」。今季12本目の本塁打を放った左投手への適応力の高さを挙げながら「彼はいつも期待に応えてくれる。彼はスポットライトを浴びることが好きだし、大事な場面で力を発揮する」と勝負強さを絶賛した。