「レンジャーズ１－２エンゼルス」（４日、アーリントン）

　エンゼルスの大谷翔平投手（２７）が「２番・投手」で投打同時出場し、６回４安打１失点で６勝目を挙げた。２戦連続無四球、奪三振６で防御率２・９３。８６球を投げてストライク５９球、最速は１５９・６キロだった。打者では３打数無安打で打率を・２７２とした。チームは連勝で勝率５割に復帰した。

　７月２８日の試合中にベンチ内に飛び込んだファウルボールを右手親指に受けた影響で９日ぶりとなったこの日のマウンド。大谷の初回は１死から２番ローに左翼線二塁打を許し、次打者への暴投で１死三塁のピンチを招くも後続を右飛、右飛に打ち取った。

　二回は５球で３人を料理すると、三回は先頭ホルトをスプリットで空振り三振に、テリーをカーブで見逃し三振に仕留める。２死からカイナーファレファに高めに浮いたカーブを左前へ落とされたが、ローをスライダーで空振り三振に斬った。

　四回は３番ガルシアからの好打順を三者凡退。五回２死からホルトに外角スライダーを右翼線へ二塁打にされたが、テリーを外角高めのスライダーで見逃し三振。ここでも連打を許さなかった。

　大谷がマウンド上でほえたのは２点リードの六回だ。先頭カイナーファレファに左翼線二塁打を許した後、２つの内野ゴロで１点差に詰め寄られる。最後はハイムをスプリットで空振り三振に仕留め、気を発散した。

　９登板連続、今季１３度目の投打同時出場。打者では初回に見逃し三振。三回１死一、二塁の打席は暴投で二塁走者が生還して先制点を挙げ、なおも１死三塁の好機だったが、カウント２－１から内角カットボールを打って一ゴロに倒れた。

　２点リードの五回２死三塁の得点機は初球を打って右飛。前日は２安打２得点と結果を残したが、８月は４戦で３度目のノーヒットとなった。