大谷 39号先頭打者弾!球団左打者最多本塁打記録に並んだ
「エンゼルス2-8アストロズ」(14日、アナハイム)
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が14日(日本時間15日)、アストロズ戦に「1番・指名打者」でフル出場し、39号先頭打者アーチを放つなど、5打数2安打1打点、1盗塁だった。11試合ぶりのマルチ安打で打率・269。球団の左打者年間最多本塁打記録に並び、本塁打王争いでは2位ゲレロ(ブルージェイズ)との差を4本に広げた。
いきなり本拠地を熱狂させた。初回。カウント1-1から右腕ガルシアの外角低めチェンジアップを右中間席前列へ叩き込んだ。3戦ぶりの会心の一撃。ホームに生還した大谷が何度も手を叩いた。
この1本で殿堂入り選手のレジー・ジャクソンが82年に残した左打者の球団最多本塁打記録に並んだ。アスレチックスとヤンキースで世界一5回。プレーオフの10月に無類の勝負強さを発揮し、ミスター・オクトーバーと呼ばれたレジェンドと肩を並べた。
続く三回の打席は再び、先頭で強烈なピッチャー返しの中前打を放った。あわや投手の頭部直撃の高速打球。大谷は一塁上から相手の状態を気遣いつつも、今季17盗塁目となる二盗を成功させた。
8月に入って9試合で打率・087(23打数2安打)の不振。しかし、12日から1番で起用された後は2発を含む5戦連続安打だ。エ軍マドン監督は、時速185キロの打球速度を記録した九回の左直にも触れながら「自分のストロークを取り戻しつつある。今は状態が戻ってきていると思う。本当にいい感じだ」と復調を確信した。
年間53本塁打ペースは球団記録の47本を上回る。キング争いではゲレロとの差を4本に広げ、独走態勢に入り、打点はトップを3差で追う。残り44試合。二刀流が偉業に向かってラストスパートをかける。