大谷の打席で人種差別的表現の解説者が無期限職務停止処分 中継局発表「非常に失望」

 17日(日本時間18日)のエンゼルス対タイガース戦でエンゼルスの大谷翔平投手(27)の打席で人種差別的表現をし、謝罪した解説者のジャック・モリス氏(66)に職務停止処分を課した、と18日(同19日)、中継局のバリースポーツ・デトロイトが発表した。

 メジャー通算254勝を挙げ、殿堂入りしているモリス氏は六回の大谷の打席で実況アナから「あなたならショウヘイ・オオタニにどう対処しますか?」と問われ、アジア人のアクセントをまねるような口調な「Be very, very careful(非常に注意しなくてはいけない)」と発言。九回の大谷の打席でモリス氏は「先ほど、私がショウヘイ・オオタニには気をつけて投げるようにと申し上げた際に皆さま、特にアジアのコミュニティーの方々に不快な思いをさせていましたら心よりお詫び申し上げます」などと謝罪した。

 これら一連の騒動について全国紙USAトゥデーや米スポーツ専門局ESPN電子版などが一斉に速報。現地紙デトロイト・フリープレス電子版は同氏が現役時代の1990年に同紙女性記者に性差別的発言をして謝罪した過去も伝えた。ツイッターの米国内のトレンドでトップ10入りするなど、大きな波紋を広げた。

 モリス氏の処分を発表したバリースポーツ・デトロイトは声明で「昨晩のタイガース戦での解説のジャック・モリスの発言は非常に失望しています」などとつづり、謝罪した。

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