大谷翔平、差別表現のモリス氏処分について「個人的には全然気にしていない」
「タイガース1ー3エンゼルス」(18日、デトロイト)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が投げてはメジャー自己最長の8回を投げて6安打1失点、8奪三振、無四球の好投で自身7連勝で8勝目、打っては40号ソロを放った。今季18試合目の先発、「1番・投手」で11登板連続、15度目の投打同時出場。4月4日のホワイトソックス戦以来、2本目となる投打同時出場での一発で、自らを援護する貴重な1点を挙げた。
試合後の会見では17日(日本時間18日)のエンゼルス対タイガース戦でエンゼルスの大谷翔平投手(27)の打席で人種差別的表現をし、謝罪した解説者のジャック・モリス氏(66)が職務停止処分を課されたことを問われた。
大谷は差別表現について「聞きはしましたね。動画でですけど」と明かした。処分に関しては「僕が言うところではないので。個人的には全然気にしてないです」と話した。
メジャー通算254勝を挙げ、殿堂入りしているモリス氏は六回の大谷の打席で実況アナから「あなたならショウヘイ・オオタニにどう対処しますか?」と問われ、アジア人のアクセントをまねるような口調な「Be very, very careful(非常に注意しなくてはいけない)」と発言。九回の大谷の打席でモリス氏は「先ほど、私がショウヘイ・オオタニには気をつけて投げるようにと申し上げた際に皆さま、特にアジアのコミュニティーの方々に不快な思いをさせていましたら心よりお詫び申し上げます」などと謝罪した。
これら一連の騒動について全国紙USAトゥデーや米スポーツ専門局ESPN電子版などが一斉に速報。現地紙デトロイト・フリープレス電子版は同氏が現役時代の1990年に同紙女性記者に性差別的発言をして謝罪した過去も伝えた。ツイッターの米国内のトレンドでトップ10入りするなど、大きな波紋を広げた。