大谷 2冠も!打点トップあと「1」8点差大逆転呼んだ自身最多更新112安打
「タイガース10-13エンゼルス」(19日、デトロイト)
貴重な1点をもたらした。11-10の八回1死三塁。「1番・指名打者」で出場したエンゼルスの大谷翔平投手(27)が中犠飛で追加点を挙げた。86年8月29日と同じタイガースを相手に、8点差をひっくり返す35年ぶりの大逆転劇。チームの勝利に貢献した。
前夜は投打同時出場で両リーグ最速40号を放ち、8回1失点で8勝目を挙げた。16時間後に始まったこの日のデーゲーム。「出場しないことも想定していた」という指揮官によると、試合終了後に水原通訳を介し、体調を気遣うショートメッセージを送ると、「大丈夫です」との返答があったという。
打線を支えている自覚と自負。大谷は三回に3戦連続安打となる右前打を放つと、2-10の六回1死一塁から快足を生かした投手内野安打で、一挙6点を奪う猛攻に加わった。
2安打2四球1打点、2得点。4戦ぶり今季33度目のマルチ安打でシーズン112安打とし、19年の110安打を上回り、自己最多安打記録を更新した。
88打点はメジャー2位タイ。メジャートップのアブレイユ(ホワイトソックス)とディバース(レッドソックス)に1差に迫った。残り39試合。本塁打争いで2位ゲレロ(ブルージェイズ)に5本差をつけて独走する二刀流が、2冠獲得に絶好の位置につけた。