パイレーツ・筒香がサヨナラ弾!メジャーで自身初、イチロー以来日本人2本目の逆転劇弾

 チームメートから手荒い祝福を受ける筒香(ゲッティ=共同)
 9回、今季5号となるサヨナラ3ランを放つ(UPI=共同)
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 「パイレーツ4-3カージナルス」(29日、ピッツバーグ)

 パイレーツの筒香嘉智外野手(29)が「6番・右翼」で出場し、1-3の九回に右翼場外へ逆転サヨナラの5号3ランを放った。サヨナラ打はメジャー2年目で自身初。日本選手の逆転サヨナラ本塁打は、09年のイチロー(マリナーズ)以来2本目となった。四回には犠飛を放ち、メジャー自己最多の1試合4打点。全得点を1人でたたき出し、劇的勝利に貢献した。

 本塁手前でヘルメットを高く放り投げ、仲間が待つ歓喜の輪へ飛び込んだ。メジャー初のサヨナラ打は劇的な逆転弾。筒香はペットボトルの水を浴び、もみくちゃにされた。

 2点を追う九回1死一、二塁。今季29セーブを挙げているカージナルス守護神・レイエスの初球、甘いスライダーを逃さなかった。

 打った直後に本塁打を確信する完璧な弾道。白球が右翼場外へ消えると、スタンドは熱狂に包まれた。日本選手の逆転サヨナラ弾はイチロー(マリナーズ)が09年9月18日・ヤンキース戦で放って以来2本目だった。

 四回の犠飛も含め、メジャー自己最多でチームの全4打点を挙げる活躍。ベンチ前で行われたヒーローインタビューでは、地元ファンから「ヨシ!ヨシ!ヨシ!」の大合唱を受けた。背番号32は「このピッツバーグ(本拠地)で、チームに貢献できたことをうれしく思う」と声のトーンを上げ、観客席に向かって両手でガッツポーズをつくり、「サンキュー!」と叫んだ。

 19年オフにポスティングシステムを利用して、DeNAからレイズへ移籍。しかし、日本球界屈指の大砲もメジャーでは苦しい日々を過ごした。

 20年は51試合で打率・197、8本塁打、24打点。今季は開幕から不振で5月にドジャースへ移籍したが、またも結果を残せない。7月にメジャー出場の前提となる40人枠から外れてマイナー契約となり、8月14日には3Aから自由契約となった。

 それでも16日にパイレーツとメジャー契約を結ぶと、息を吹き返す。移籍後13試合で打率・333、5本塁打、11打点。安打9本の内訳は本塁打5、三塁打1、二塁打2と長打が8本を占めている。

 好調の要因を問われると「チームメート、スタッフがやりやすい環境を作ってくれているおかげ」。DeNAで通算205本塁打を放った大砲。巻き返しへ、軌道に乗った。

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