ダルビッシュ8勝目 大谷との対決持ち越し「とても残念」黒田に並ぶ日本人選手79勝

 エンゼルス戦に登板したダルビッシュ(提供・共同通信社)
 2回、ピンチを切り抜け、拳を突き上げるダルビッシュ(共同)
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 「パドレス8-5エンゼルス」(8日、サンディエゴ)

 パドレスのダルビッシュ有投手(35)が8日(日本時間9日)、エンゼルス戦に先発し、6回3安打1失点、1四球7三振で8勝目を挙げた。6月21日以来の白星で自己ワースト7連敗を止め、黒田博樹(元ヤンキース)に並ぶ日本選手2位タイの通算79勝。DH制のない交流戦のため、エンゼルスの大谷翔平投手(27)は2試合連続スタメンを外れて出番なし。古巣日本ハムの先輩後輩の初対決は来季に持ち越された。

 日本ハムで同じ11番を背負った間柄。楽しみにしていた夢対決は実現しなかった。

 「100%来ると思ったし、右翼で出るもんだと思ってた。代打では確実に来るだろうと頭の中でイメージできていました」

 前日の試合前には大谷との再会を喜んだダルビッシュは「対戦したかったんですけど、すごく残念でした」と落胆したが、大谷不在の打線に対し、7連敗中とは思えない投球を披露した。初回は圧巻の3者連続三振斬り。大量8点の援護を受けると、二回以降も好投を続けた。6回1失点。先発の役割をしっかり果たした。

 前日にはカブス時代の恩師でもあるエ軍マドン監督から助言を受けた。「あなたは『フィーリングの人』だからフィーリングどおりに投げればいい」。初めて何も考えずに感覚だけで投げたという。

 勝ち星から見放された約3カ月は、腰と股関節のけがに加え、人間関係にも悩んでいた。「自分の妻にもすごく迷惑を掛けました。ずっと支えてらってたので、本当に感謝したい」。心身ともに苦しい状況を夫婦愛で乗り切った。

 残り23試合。チームはし烈なワイルドカード争いを演じている。待ち望んだエースの復活星。ティングラー監督は「これが我々の知っているユウ・ダルビッシュだ」と称えた。

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