大谷翔平、不敗神話崩れる 105日ぶり2敗目 44号先制ソロも四回途中6失点KO

 アストロズ戦の3回、コレア(左)に適時打を許したエンゼルス・大谷=ヒューストン(提供・共同通信社)
 アストロズ戦の4回途中、降板を告げられマドン監督(右)にボールを手渡すエンゼルス・大谷=ヒューストン(共同)
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 「アストロズ10-5エンゼルス」(10日、ヒューストン)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・投手」で出場し、初回の打席で4戦ぶり44号ソロを放った。先制弾で自身を援護したが、マウンドでは3回1/3、自己ワーストの被安打9、同ワースト2位の6失点で5月28日のアスレチックス戦以来、105日ぶりの2敗目(9勝)を喫した。防御率3・36。1918年のベーブ・ルース以来、103年ぶりの偉業にあと1勝に迫っていた「2桁勝利&2桁本塁打」は次回登板に持ち越された。

 敵地ファンのどよめきの中、時速185キロの弾丸ライナーが右翼席に突き刺さった。初回1死走者なし。14登板連続、18度目の投打同時出場の大谷がフルカウントから内寄り151キロのシンカーに快音を響かせた。4戦ぶり44号。この日不発に終わった本塁打王争いで2位のペレス(ロイヤルズ)とゲレロ(ブルージェイズ)との差を2本に広げた。

 自身の一振りで先制した大谷。しかし、投手としてはピリッとしなかった。アストロズの強力打線の前にボールが高めに浮く苦しい内容。初回、二回とも先頭に安打を許しながら粘りの投球で無失点。2-0とリードして迎えた三回に3連打など4長短打で3点を奪われ、逆転された。四回に味方打線が2点を奪い再逆転したが、その裏に乱れた。

 7番からの下位打線に対し、無死から死球と安打で一、二塁とされると、次打者の初球が暴投となり二、三塁とピンチを広げた。1死後、アルトゥーベにこの日3本目の安打となる同点適時打を浴びた。

 この時点で77球。前回3日の登板で自己最多の117球を投げた大谷だったが、ここでマドン監督がベンチを飛び出し、交代を告げる。悔しさいっぱいの表情の大谷がマウンドを降りながらグローブをクルクルと回した。残した2走者を2番手投手が生還させ、大谷の自責点は6に。2点台だった防御率は3・36まで跳ね上がった。

 投打同時出場で3本目となった本塁打の後は、三回の打席が四球。再逆転に成功し、4-3の四回2死二、三塁の第3打席は今季12個目、投手として出場した試合で初となる申告敬遠。歩いて好機を拡大したが、後続にあと1本が出ず、追加点を奪うことができなかった。

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