ダルビッシュ「すごいフラストレーション」今季ワースト4被弾&8失点で10敗目

ジャイアンツ戦に先発し4回を6安打8失点だったパドレスのダルビッシュ。10敗目を喫した=サンフランシスコ(ゲッティ=共同)
ジャイアンツ戦に先発したパドレスのダルビッシュ=サンフランシスコ(AP=共同)
試合後にオンライン取材に応じるダルビッシュ
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 「ジャイアンツ9-1パドレス」(13日、サンフランシスコ)

 パドレスのダルビッシュ有投手(35)が4回を投げて4本塁打を含む6安打8失点で10敗目(8勝)を喫した。96球、与四球3、奪三振3。4被弾はカブス時代の19年8月21日の同カードに並ぶ自己ワーストタイ、8失点はレンジャーズ時代の17年7月26日のマーリンズ戦での10失点に次いで自己ワースト2位。いずれも今季最悪の数字で、防御率を4・32とした。チームは4連敗。勝ったジャイアンツは8連勝で両リーグ最速でプレーオフ出場を決めた。

 前回8日のエンゼルス戦で8勝目を挙げ、自己ワーストの7連敗を止めたダルビッシュ。この日はナ・リーグ西地区の首位を快走するジャイアンツを相手に勝利を期してマウンドに立ったが、初回、先頭ラステラにカウント1-2から投じた外角低めスライダーを中越え本塁打された。先制パンチを浴びた右腕は1死から四球後に適時三塁打、さらに四球で走者をためて6番ロンゴリアに左越え3ランを許して5点を失った。

 「真っ直ぐとか全体的なコントロールがけっこう散らばってる中で、むこうが球をちゃんとファウルにして、甘い球をちゃんと待ってたかなという感じでした」

 二回と三回を無失点に抑えたが、四回にふたたび2本の本塁打を打たれ、五回の打席で代打を送られ、降板した。

 エンゼルスの大谷との初対決が実現しなかった5日前の登板では自身初めて「何も考えず、自分の感覚だけ」で投げ、6回3安打1失点。打線の大量援護にも助けられて6月21日以来の白星を手にした。この日も試合前のブルペンは「完璧っていうぐらいすごく良かった」と手応えを感じていたが、敵地のマウンドで良い感覚を持続することはできなかった。

 「基本的に自分の感覚にすべて任せることができたら(投球が)ブレることはないんですよ。ずっと同じようなところに投げることができる、というか、そういうのに近いものがあるんですけど、チームは負けてますし、なんとか勝たないといけない、スネルも昨日、けが(12日のドジャース戦で左内転筋を痛めて1回途中降板)があった、長いイニングをいかなきゃいけない、なんとかしなきゃいけないというところがあったので、そういうところでどうしても力みが出てきたっていうのはありますね」

 チームは4連敗で首位ジャイアンツと19・5ゲーム差、2位ドジャースと17ゲーム差がついた。プレーオフ争いはワイルドカード2枚目圏内のレッズを0・5ゲーム差で追う、苦しい戦いを強いられている。

 自身は6月まで16登板7勝2敗、防御率2・44と好成績を残していたが、7月以降は11登板1勝8敗、防御率7・67と精彩を欠く。「自分自身に関してはすごいフラストレーションを持ってる。切り替えてまた明日いくしかないかなと思います」、「野球ができるベストの体を毎日つくっていくことが大事かなと思います」。ダルビッシュが自分自身に言い聞かせるように言った。

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