大谷が初の1試合4四球 指揮官は打順変更の考えなし「どこに置いても同じ」
「エンゼルス5-9アストロズ」(22日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「3番・指名打者」で出場し、2つの申告敬遠を含む自己最多となる1試合4四球を記録した。2打数無安打で打率は・256。チームは延長十二回に力尽き、6連敗。5、6日の連敗と合わせ、本拠地8連敗は94年以来、27年ぶりの屈辱となった。
前夜に10戦ぶり45号を放ち、本塁打王争いでトップのゲレロ(ブルージェイズ)とペレス(ロイヤルズ)を1本差で追う大谷が4度も歩かされた。初回は2死走者なしの場面で4球連続ボール。2点を追う四回は先頭でカウント3-1からスライダーが内角低めに外れる。逆転に成功した七回2死二塁の好機には申告敬遠。同点の延長十回はタイブレーク制で無死二塁の打席は2球連続ボールとなったところで敵軍ベンチはこの日2度目の申告敬遠のサイン。大谷はバットを宙に投げてクルッと一回転させて悔しさを見せた後、苦笑いを浮かべながらバットボーイに用具を手渡した。
試合後のオンライン会見でマドン監督は大谷に2打席連続四球を与えたアストロズの先発ガルシアについて「ストライクを多く投げたがらなかった」と分析。ア・リーグでダントツの15敬遠を記録している大谷の打順変更について問われたマドン監督は「その考えはない。彼をどこに置いても同じ、何も変わらないだろう」と、敵軍の四球攻めになすすべなしといった様子だった。
2戦連発はならなかったが、指揮官は打席内での大谷のアプローチを高く評価。「四球は好きだね。申告敬遠の方ではなく、本当の四球の方だ。打席の中でストライクゾーンを広げていないということだからね。スイングもかなり良くなっているように思う」と話した。