大谷のライバル、ゲレロ「MVPは自分」と自信 米記者に大谷人柄を絶賛「彼は超謙虚」
エンゼルスの大谷翔平投手(27)とし烈な本塁打王争いを繰り広げているブルージェイズのブラディミール・ゲレロ内野手(22)がこのほど米スポーツ専門局ESPNのインタビューに応じ、ア・リーグMVPについて「自分だと思う」と自信を見せた。
同局のマーリー・リベラ記者が22日(同23日)に同内野手の単独インタビューの様子を収めた動画を自身のツイッターに投稿。リーグトップの打率・323、メジャー最多タイの46本塁打、同4位タイの105打点をマークしている22歳は、同記者から大谷とともに有力候補に挙がっているMVP争いについて問われると、開口一番、「個人的には自分がMVPだと思っている」。さらに「しかし、彼(大谷)は本当にいい働きをしている。(本塁打トップタイの)サルバドール・ペレスも本当にいい。だれが選ばれても僕はハッピーだけど、僕は自分がMVPだと思っている」と続けた。
質問はオールスター戦前日の本塁打競争の場でのツーショットにも及んだ。ゲレロが同記者を介して大谷に写真撮影を依頼したことはすでに知られているが、自ら話し掛けなかったことに「僕たちは野球選手としてお互いの空間を尊重し合わないといけない」と説明。「戦いに臨もうとしている彼に写真を頼みたくはなかった。だから、あなたが僕になぜ自分で行かないのかと聞いてきた時に『僕は彼のことを知らないから』と言ったんだ」と、ダービー初出場の選手への気遣いだったことを明かした。
同記者によると、大谷はツーショットを快諾する一方で22歳の行動を不思議がったという。2人が収まった1枚はSNSで拡散され、話題となった。ゲレロは大谷の人柄について「彼はとても謙虚だ、特に自分の仕事に対しては。彼は超謙虚な人」と表現した。
本塁打王争いは46本で並んでいるゲレロとペレス(ロイヤルズ)を大谷が1本差で追う展開。目標の数字をと問われ、「50」と即答したゲレロ。リベラ記者が「オオタニが49で、あなたが50ね」と返されると、笑みを浮かべながら「多分ね」と言った。