トラウトが大谷のMVPに太鼓判 印象的な1本は141m特大弾 四球攻めに助言も
右ふくらはぎのけがで負傷者リスト入りしているエンゼルスの主砲、マイク・トラウト外野手(30)が25日(日本時間26日)、今季残り試合をプレーしないことを明言。自身を含む主力選手にけが人が相次ぐなか、投打でチームをけん引している大谷翔平投手(27)を絶賛し、「MVPは間違いない」と太鼓判を押した。
メジャー11年目で自己最少の36試合の出場に終わる原因となった故障を「自分のキャリアで一番大きなけが。フラストレーションだった」と表現したトラウト。一時は守備練習を行うまでに回復しながら戦列復帰までに至らなかった4カ月のリハビリを振り返りながら、自ら大谷の投打にわたる活躍を切り出し、「ショウヘイがやっていることは信じられないほどすごいことだ。彼がMVPを取るのは間違いない」と断言した。
14、16、19年にMVPを受賞しているトラウトは、最大のライバルと目されているブルージェイズのゲレロについても言及。「彼は大谷より少し数字はいいかもしれないが、彼は投げないよね。3冠のチャンスはあるが、ショウヘイのやっていることは並外れている」と言った。
今季の大谷のパフォーマンスで一番心に残っている場面を問われると、7月9日のマリナーズ戦で敵地球場の最上階に叩き込んだ一発を挙げた。大谷自身2番目の飛距離となった141メートル特大弾について、「僕はあの場所にいなくてテレビで見ていたんだけど、あれはすごかった」と振り返った。
大谷はこの日のマリナーズ戦を含む直近4試合で13四球を記録している。本塁打王争いではトップのゲレロとペレスを1本差で追う状況でもどかしい打席が続いているが、トラウトは「彼には我慢するように、と話したけど、彼はそれを実践している。自分のアプローチを変えてはいけない、とも言ったよ」とアドバイスを送ったことを明かした。
大谷にとってトラウトは数少ないメジャー1年目から一緒にプレーしている選手の1人だ。「彼を見ていて驚くことは何もないよ。彼はいろんな面で素晴らしいチームメートだし、本当に素晴らしい人間だ。彼がこのチームにいてくれてハッピーだよ」と賛辞を惜しまなかった。