大谷翔平、敵軍の四球攻めに理解示す「いたって紳士的な作戦」前日まで4戦13四球
「エンゼルス1-5マリナーズ」(26日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が本拠地最終戦に「2番・投手」で投打同時出場。投手では7回、自身2番目に多い112球を投げて5安打1失点、無四球、10奪三振と好投したが、打線の援護に恵まれず、10勝目ならず。1918年のベーブ・ルース以来、103年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」は持ち越された。防御率3・18。打者では3打数1安打で打率・258。本塁打は5戦連続なしで残り6試合でトップのゲレロ(ブルージェイズ)とペレス(ロイヤルズ)を1本差で追う。すでにプレーオフ進出を逃がしているチームは6年連続負け越しが決まった。
前日の試合で2本の適時三塁打を放ち、本拠地最終戦での一発が期待された大谷。マリナーズの先発左腕ゴンザレスとの対戦は初回の打席でフルカウントから一塁ゴロに倒れると、三回の打席は外角球をバットの先でとらえて中飛。1点リードの六回はカウント1-1から外角球を中前へはじき返して出塁したが、二塁に進むこともできずに塁上で孤立した。
この日は四球はなかったが、前日までの4試合は20打席で13四球と勝負をしてもらえなかった。対戦相手のアストロズとマリナーズはプレーオフ進出の可能性を残しているチーム。大谷は「打線の中の1人として、歩かせるというのも、僕ももちろん、(投手として相手打者を)歩かせたことがありますし、普通の選択かなと思う」と理解を示し、「むしろ、マリナーズ的にはやっぱり、今日投げるっていうのも決まってましたし、ヘンな話、ぶつけてもいいんじゃないかなというぐらいの中で、敬遠というのは至って紳士的な作戦じゃないかなと思うので、はい」と続けた。