大谷翔平 自らへの怒りでバット叩きつける「勝てなかったのも自分の責任」
「エンゼルス1-5マリナーズ」(26日、アナハイム)
右手に持ったバットを荒々しく、2度地面にたたきつけた。1-1の七回裏。ベンチから自軍の攻撃を見届けたエンゼルスの大谷翔平投手(27)が、珍しく負の感情をあらわにした。
本拠地最終戦のマウンドで、1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりとなる「2桁勝利&2桁本塁打」へ3度目の挑戦。六回まで単打3本で無失点に抑えながら、1点リードの七回1死から新人打者に右翼席へ同点ソロを運ばれた。
7回1失点、10奪三振も快挙達成はならず。「七回をゼロに抑えたかった。勝てなかったのも最後に追いつかれるのも自分の責任」。バットを振り下ろした理由は他でもない、自分への怒りだった。
被弾後、最後の112球目は160キロで空振り三振を奪ってガッツポーズ。スタンディングオベーションを浴びた。今季は本拠地13試合で6勝、防御率1・99。球団史上初のホーム10先発以上で負けなしの快挙だった。
次回は未定。中6日で今季最終戦の3日(日本時間4日)のマリナーズ戦で登板する可能性はあるが、大谷は「体と相談して。まだ分からない」。マドン監督も「様子を見て、選手とGMと話してから」と明言を避けた。
ただ、本塁打王争いは1本差のまま。さらに偉業を懸けて、再びマウンドに立つ可能性もある。残り6試合。「ショウ・タイム」はまだ続く。